上司とのコミュニケーションについて

上司とのコミュニケーションについて

こんにちは、きっかわです。今回はどうやって上司とのコミュニケーションをとっていくか、どうやって上司を味方につけていくかについて紹介したいとします。業務に役立てる、もしくは、就職・転職の参考にしていただければと思います。

事務職員として、例えば学生の案内として今まで掲示板を使っていたことを、ネットでの情報発信に集約したいと言うことを考えたとします。理解のある上司であれば、やっていいよとOKをもらうことができるのですが、前例踏襲タイプの上司だとあらゆる言い訳を「リスク」という言葉で読み替えて止めてきます。この上司を論破するのではなく、「そうだよね」と納得させて、同意を取り付けながら自分の提案を受け入れてもらうというのが組織におけるコミュニケーションとして重要です。

とは言え、上司の意見を尊重しながら自分の意見を通すと言う事はできればみんなやってるよと言う心境かと思います。

ここで、各種学説を紹介しながら理想の組織の運営について解説します。バーナードの組織均衡理論というものがあります。一言で説明すると、「社員に貢献して欲しければ、ニンジン(誘引)をぶら下げましょう」ということです。元々は組織における経営者目線での社員の行動変容を促す仕組みとして確立された理論なのですが、次代のリーダーを担う方は、自分が経営者であるという意識で仕事をすべきなので、貢献を促すにはどうしたら良いかを日々考えて働く必要があります。

実は上司との提案、交渉において、組織均衡理論が役立ちます。上司が社員、自身が経営者の如く振る舞い、提案を進めるという内容です。

具体的には「課長にもメリットあるのでやりましょう」という話し方で提案します。「学生が利便性高まるから」という言葉は、残念ながら響きません。課長にとってのニンジンは「自分に負担と責任が発生しないこと」です。悪い言い方ですが、現在の50代以上は、自分に害がなければ周囲は何をしても構わないというスタンスの世代です。なので、崇高な理念を述べるのは自分が管理職になってから、ということにして我慢しましょう。

もちろん、提案した結果が自分の要求と違う形に着地してしまうこともあるかと思います。だとしても組織均衡理論を意識した提案を行うことで、「あいつは面倒な提案ばかり押し付けてくる」という評価にはならず、「組織のことを考えているな、独りよがりじゃないな」という評価になります。

自分の提案を通すために上司の上司に根回ししたり、教員に根回ししたり、というやり方もあるかと思いますが、頻繁に使うと直属の上司がヘソを曲げてしまう可能性があり人間関係の再構築が難しくなるため、お勧めしません。とっておきの最終手段にしておくべきと思います。

毎日顔を合わせる上司ですから、性格や仕事のスタイルを忌避するのではなく、建設的な議論ができる人間関係を構築しましょう。年は上ですが自分が「大人な対応」をすることで、上司問わず周囲からの評価も自然と高まっていくでしょう。現在の職場で長いキャリアを積んでいこうと考えている方は、ぜひ実践してみてください。

それでは今日はこの辺で。

 

社会人基礎力カテゴリの最新記事